インプラントの欠点

インプラントの欠点

所詮、インプラントは機能回復のための人工物です。生体にとっては異物そのものです。それでも選択したければ、欠点をよく理解して「仕方なくする」感覚を持つことが大切です。

 

現在のインプラントは、歯に代わるものでもなければ「入れ歯」や「ブリッジ」に代わるものでもないというのが、わたしの正直な感想です。

 

インプラント治療の欠点その1

外科手術である故のリスク

なんといっても、手術をしなければならない事はもっとも大きな欠点といえます。他の方法では歯を扱うだけですが、手術をすれば顎の歯肉ばかりか骨にも手をつけなければなりません。すると今迄は隠れていてなんの問題も無かった神経や血管や鼻や目などに障害を起す危険が生れてきますし、歯肉を開いて骨を削れば、腫れや出血、果ては全身にまで細菌等が感染して重篤な合併症が出てしまう危険もあります。

インプラント治療の欠点その2

全身疾患があると手術ができない

この治療を希望しても、この治療を行なえない患者さんがいるということです。
インプラントというのは外科手術ですので、糖尿病や肝炎、心臓に問題を抱えていたり、ぜんそくを持っている、高血圧、また妊娠しているなど手術に危険が伴うと判断される場合、インプラントを行なえ場合があります。これらの病気はインプラント治療だけに限らず、他の治療をする場合にも必要な情報となります。

インプラント治療の欠点その3

長い期間がかかる

他の治療方法に比べて、期間が多くかかります。
歯の根に当たるインプラントが骨にくっつくまで、早くても6週間は待たなければなりません。あごの骨の状態が悪いとさらに3ヶ月間待たなくてはならないときもあります。さらに、歯の抜けた状態が悪いときには、始めるまでに何ヶ月も待ったり、あるいは、あごの骨を強化する治療をすませてからでないと、インプラント治療がはじめることさえできない場合もあります。例えば、入れ歯なら、早いと一週間くらいで出来ます。
ブリッジでも早いと10日くらいです。
こういった従来の方法と比べて、期間がとてもかかることは、欠点といえます。

インプラント治療の欠点その4

お金がかかる

インプラントは治療費用も、他の方法比べて安くはありません。
他の方法ならば、健康保険で行うこともできますから、その場合非常に安くできます。
しかし、インプラント治療は保険では認められていません。その理由のひとつは、国が一部を負担としたら膨大なコストがかかることです。たとえば以前、インプラント治療は保険でカバーされていたある国の事情ですが、とてもコストがかかって国の財政が急速に悪くなり、この北欧の国では保険適用が外されてしまったのです。

インプラント治療の欠点その5

歯根膜がない

歯根膜は触覚、痛覚、温覚、圧覚などを感知し強く噛みすぎるのを防ぎます。しかし、人工歯根には歯根膜の機能は付いていませんので、強く噛みすぎるということが起こることがあります。また、歯根膜がないため自分の歯に比べると噛んだときの感じが違います。
さらに、人工歯根の周囲が細菌感染をしても、血液供給が少ないため、炎症に対する防御が弱くなります。この歯根膜がないことによるトラブルが多いのです。

インプラント治療の欠点その6

メンテナンスし続けなければならない

最も気を付けなければならないのは、体が不自由などの理由で、治療後のメンテナンスが出来ないような場合です。
インプラントには、歯根膜がなく、血液供給が天然歯より少ないため、感染防御機構が弱く、治療後のメンテナンスが絶対に必要です。そのため、メンテナンスに問題があるような人は、インプラント治療は避けたほうが良いでしょう。

インプラント治療の欠点その7

金属アレルギーの可能性がある

インプラント治療に使用させる材質は、現在、純チタンかチタン合金が主流となっています。これらの材質は、医科の手術でも一般的に使用されており、生体との親和性が高いため、チタンによるアレルギーはほとんど無いと言われています。また、現時点の臨床結果では安全だとされています。
しかし、一般的には安全だとされていますが、人体にとっては異物である為、場合によっては、アレルギー反応を示す人も中にはいます。その場合には、当然のことながら、治療を受けることは出来ません。

インプラント治療の欠点その8

治療が複雑になる

歯の形だけではなく、根から作れるので、自由度が高くなると同時にとても治療が複雑になります。
ですから、診断と計画を入念に練り上げ、治療も細心の注意を払って正確にしなければなりません。
当然、衛生的な環境でとくに清潔に行わなければなりません。

インプラント治療の欠点その9

インプラントの隣の歯がダメになったら、またインプラント

インプラントの隣の歯が、抜歯になってしまうと、そこは、インプラントを埋入するしか、治療法はありません。なぜなら、インプラントと天然歯を連結することができないからです。また、入れ歯の留め金をインプラントにかけることは危険です。それは、インプラントは側方力に弱いからです。
インプラント治療後の隣在歯の再治療は、インプラントしかないことが、インプラントの最大の欠点かもしれません。

ただ、デメリットを補うほどのメリットがあることも確かです。

噛み合わせの安定性を長期間保つことができること。
外観が限りなく自然の歯に近いこと。
適切なメンテナンスにより、20年以上きれいな状態で保つことができること。

自然の歯に近い機能が期待できること。

 

など、入れ歯やブリッジにはないメリットも多いのです。
インプラントのメリットとデメリットについては、治療前に必ず歯科医師より説明を受けるようにしましょう。

 

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